水見色で茶摘みとこんにゃくづくりを体験!

優しい山里は、思ったよりも近かった
静岡駅から車で30分。緩やかな山あいの道を抜けると、茶畑がいっぱいに広がる水見色に到着しました。小さな集落ですが自然や食材に恵まれ、町外との交流も盛んな活気のある地区です。
そんな水見色の憩の場、町外から訪れる人たちの玄関口が、5年前にオープンした「きらく市」です。ここでは、水見色の特産品の一つである、こんにゃくづくりを体験! 水見色で収穫したこんにゃく芋と食用石灰を混ぜ合わせ、固めていきます。しっかりねばりが出るまで大きく練るのがポイント。ゆでたてほやほやを、きらく市おすすめの食べ方である「刺身こんにゃく」にして頂きました。歯ごたえがあり、ほのかな甘みも感じられました。

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水見色の玄関口「きらく市」

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ゆでたての「刺身こんにゃく」。わさびも合います。

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きらく市のこんにゃくは薪(邑の間伐材)を使ってゆでるのがこだわりです。
薪釜でつくるこんにゃくは、食感もよく芋の素材を感じられる味に仕上がるそうです。

地産地消ではなく地産地活。水見色が大切にするもの
きらく市代表の勝山啓子さんは、地元の産物を活かすことを大切にしています。テーブルや椅子は地元の方から譲り受けたものを活用しています。また地元の食材はもとより、調理法は先人の知恵を生かし、地元小学生をはじめ訪れる人たちの意見を参考にしています。

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美味しい!地元の野菜を丸ごと使った手作りカレー

江戸時代から続く水見色の茶産業。美味しさの秘密
水見色のある安倍川・藁科川流域は、地域で上質な緑茶が生産される本山茶産地です。お茶農家「かつやま製茶」の勝山壽夫さんによると、水見色茶は渋みが少なく、上品な甘みが特徴だそうです。標高が高く日照時間が短いことと朝霧が発生する環境が、水見色茶の旨味を引き出しています。実際に飲んでみると、透き通る黄緑色が綺麗な、ほどよい甘みが舌に残る美味しいお茶でした。

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新茶の茶摘み体験

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紅茶にした二番茶はすっきりとした味わい

「ここで暮らしたい」という思いと人が溢れる邑
農業やお店をはじめたいと、水見色に移住する若者も増えています。水見色では、地元の人たちの「代々受け継がれてきた茶産業と自然を後世まで残したい」という思いが着実に形になっています。

体験日  平成27年5月
場所   水見色(静岡市葵区水見色)
(編集協力/静岡時代)