【富士宮市】「羽鮒の里」で小学生が脱穀作業
こんにちは、しずおか農山村サポーターむらサポ@東部です。
富士宮市の、ふじのくに美しく品格のある邑(むら)「羽鮒の里」で、小学生が脱穀作業を行いました。伺ってきましたので報告します!
「羽鮒の里」は、今年新たにふじのくに美しく品格のある邑に登録された地域です。
そこには、江戸時代から続く千枚田を圃場整備した、美しい棚田の風景があります。
千枚田と呼ばれる小さな田んぼが、かつては600以上あったといい、水は羽鮒山の池から人力で運び入れていたそうです。平成に入り、7年間かけてほ場整備を行い、柚野から水を引いて、田んぼに機械も入れられるようになりました。高齢化が進みましたが、人力だけに頼って苦労していた米作りを大きく変えることができました。
地域のみなさんで保全しています。
あぜ道には彼岸花やコスモスも植えられ、田んぼを彩っています。
そしてここでは、地域の小学生が、毎年もち米づくりを体験しています。
この取り組みは20年以上続いており、昨年のこどもたちが、この田んぼに「五努米(ごどまい)水田」と名前をつけたそうです。
5年生が努力して作るお米の水田です。
今日は、脱穀の日。みんなで草取り作業をしてできたお米を、いよいよ脱穀する日です。
5年生37人が、地域のみなさんや保護者のみなさんに協力してもらいながら楽しそうに作業を行っていました。
途中、「首がかゆくなった!」などの声が聞こえましたが、がんばって作業していました。
一通り終わると、邑(むら)の活動メンバーによる、脱穀機の説明です。
子どもたちからは、「この機械でどうやってお米がとれたんですか?」「今日はどれくらいとれたと思いますか?」「どこへ出荷するんですか?」・・
などなど、元気よく質問がありました。
邑のメンバーは、
「一生懸命手をかければかけるほどお米ができます。どれくらいとれるかは努力と天気次第で、去年は台風で倒れたため少なくなってしまったけど、今年は豊作!120㎏くらいいったのでは?」
など笑顔でわかりやすく答えてくれていました。
今日脱穀したもち米は、例年、学校でもちつき大会を行うそうです。今年はコロナ禍のため・・学校に帰ってから、もち米でできる料理のレシピを調べ学習し、各家庭で食べてもらうとのこと。さらに後日、稲わらを使って、邑のメンバーから、お飾り作りも教えてもらうとのこと!
楽しみですね♪
邑では、この後も、古代米の収穫やそばの収穫、と作業が続く予定です。
子どもたちが帰った後には、田んぼの間の道を、幼稚園児がお散歩を楽しんでいました。
ぜひみなさんも、季節ならではの里の風景を楽しみに、羽鮒の里へお越しください。