【中部エリア】「持続可能なあり⽅とファンづくり」をテーマにした座談会を行いました
2月9日に藤枝市瀬戸ノ谷にある農家民宿「NaturaliTea 椿邸」にて情報交換会を行いました。
当日は中部地区の農山村エリアで活動する5団体の代表者が参加し、「持続可能なあり⽅とファンづくり」をテーマにさまざまな意見を出し合いました。
参加者のひとり、「小瀬戸の文化と歴史を未来につなぐ会」(静岡)の藤原俊さんは、静岡市出身のステンドグラス作家。関東で活動をしていた時期を経て、2018年に小瀬戸に移住し祖父母宅を住居にして活動しています。「小瀬戸は80世帯ほどしか住んでいない地域。地域の人の気持ちを一番大事にしたいと考えて活動しています。隣に住んでいるおばあちゃんが“あなたたちが来てくれて地域が良くなったよ”と言ってくれるのはモチベーションがあがります」と話しました。
また、「むかし⽥舎体験 ⽔⾞むら」(藤枝)の保志弘幸さんは、「過疎化に関する危機感を地元の人たちは持っているから、ゆくゆくはここ(水車むら)で雇用を生みたい。30年ぐらいかかるかもしれないというイメージは持っています」と話しました。
「NaturaliTea 椿邸」を運営する杵塚民子さんは、「瀬戸ノ谷は自分が生まれた土地でもありますが、地域の人に助けられてるということは実感します。海外の人が来たら地域の人たちに紹介したり、村の人たちのことを第一優先に考えようというのは思っています」と言います。
もともとは、“川の家ぴったんこ”として営業していた場所を2020年に「⽟取 BBQ ハウスシャンパーラー」(藤枝)としてオープンした村越美沙都さんは、「玉取という地域は四季折々の季節を感じられる場所で、お店が営業していなくてもドライブがてら玉取に足を運んでくる人も増えています。村の人達とお話をして帰られる方もいて交流する場所になれています。BBQハウスでは、お肉は朝比奈の加工場から取り寄せ、野菜は地域のものや自分たちで作ったものを提供し、四季折々でこの地域のおいしいものを食べてもらえるように工夫しています」と言います。
また、仙台から移住して「⼀棟貸しの宿熊のや」(島⽥)を運営する⼩栗さゆりさんは、「こんなところに宿を作ってどうすると言われることもありましたけど、自分が好きになった場所をもっと磨いてみたいです」など、みなさんが地域の方々と密接に関わり合いながら活動していることもよくわかる座談会でした。
終了後には、「同じような想いや悩みを持って活動に取り組まれていると思い、励みになった」、「近い世代で同じような環境や同じような思い、背景や取組み方が異なる方々と語り合う事が出来てとても有意義な時間でした」といった感想が出されました。地域を活性化させたいという熱い思いを持った方々が一同に集まり、それぞれの意見を聞いて刺激を受け合えた時間となりました。
全3回行われるこの座談会は、第2回目はエコティ川根にて2⽉18⽇(⽊)13:30〜「ファンをつくるイベントの企画と効果」、第3回目は水見色きらく市にて3⽉9⽇(⽕)10:00〜「商品づくりからファンをつくる」をテーマに行われます。