【島田市】体験型子ども食堂「あい愛カフェ」に行ってきました
今年度より美しく品格のある邑に登録されました「東町(島田市)」。
この地域では、レンゲ畑や土手沿いのソメイヨシノなどの景観が「桜保全会」や「景観保全会」によって守られています。
春には、こうした花で地域が彩られ地元の人々の心を楽しませています。
そんな東町では月に一回、島田市東町の公会堂「ひなた」にて「体験型子ども食堂 あい愛カフェ」が開催されています。この子ども食堂は、あい愛サロンの会が運営しています。
会長の池谷愛子さんにお話を伺いながら「あい愛カフェ」を見学させていただきました。
一般的に子ども食堂と聞くと、食事を提供するだけの場を想像します。
ですが、ここ「あい愛カフェ」は“体験型”子ども食堂。
ミニ生け花や茶道、手芸、将棋などの体験コーナーが設けられています。
これらの体験は、スタッフの自治会の方々が協力してくださっています。
子ども達は、スタッフの皆さんにやさしく指導していただきながら、思い思いに体験を楽しんでいる様子でした。
同じ地域に住んでいても、普段なかなか接する機会がない高齢者と子供たち。
こうした場があることで、お互いに顔を覚え地域であったときに挨拶が生まれたりと地域の人々のコミュニケーションを育むきっかけの場になっているそうです。
また、体験を通して知恵を分かち合うことで子供達は勿論、スタッフの方々にとっても、新たな発見をいただく学びの場にもなっているようです。
子どもや大人達がここでの時間を本当に楽しんでいることが、この部屋に流れる温かく心地よい空気が教えてくれました。
ここで一緒に過ごす楽しい時間が、お互いの心の居場所にもなっている様に感じられました。
体験を楽しんだら、お弁当をいただいて帰ります。
この食堂で配られるお弁当は、スタッフの人が毎回手作りしています。
手作りのお弁当に込められたスタッフさんの愛は、入口に飾られているホワイトボードからも溢れんばかりに感じました。
【あい愛カフェメニュー】
12月 あい愛畑でとれたジャガイモと人参のカレー
1月 あい愛畑で採れた里芋カレーと人参シリシリ
2月 ペンネのホワイトソースかけ、根菜の煮物、マドレーヌ、炊き込みご飯
使用している食材は、周りから提供されたもの。
野菜は地域の農家さんからいただいたものと、この活動で行っている体験農場「あい愛畑」から収穫したものを使用しています。
高齢化で増える休耕地の利用にと取り組み始めた「あい愛畑」。
近隣の田畑を借り、自然農法で子供たちと野菜や米を作り、安心安全な食べ物と生きた食育を提供したいます。
この4月からは、新たに親子体験講座をスタートする予定だそうです。
自然農法指導員を講師に招き、5組の親子に農場を割り当て、苗から収穫までをそれぞれに管理してもらう体験です。
ここ「体験型子ども食堂 あい愛カフェ」は食の提供に留まらず、人々の居場所や生きた経験を食を通して提供してくれるこの地域になくてはならないコミュニティーの中心の場。
こんな子ども食堂が各地域にできたら素敵ですね。