【掛川市】とうもんの里に行ってきました!

こんにちは!むらサポサポーター@西部です。今回は掛川市南部の「とうもんの里」を訪れ、秋の訪れを感じる「新米まつり」が行われました。
また、同日「田んぼの生き物探検隊(調査会)」も行われ、現地の様子を見学し、活動内容についてお話を伺いました。

【とうもん】とは、「稲面(とうも)」または、「田面(たおも)」と書き、広大に広がる水田の様子を表す土地の人の言葉です。
 こちらでは、田園空間博物館とうもんの里を拠点に、NPO法人とうもんの会が年間を通じて大地の恵みに感謝する季節ごとの行事や農を営む家族の暮らしの中から生まれた知恵や遊びなど①農業体験、②食体験、③自然観察を行い、地域に伝わる農業の伝承にも努めています。

 

【テーマ】実りの秋・新米まつり、農村文化の伝承を続ける活動
○イベント名:新米まつり、田んぼの生き物探検隊、朝採り市、その他
○開 催 日:9月16日(土)・17日(日)
○場  所:掛川市山崎 田園空間博物館「とうもんの里」及びその周辺の田園地帯

■新米まつり
新米祭りのメインは、新米(こしひかり、にじのきらめき、ひとめぼれ)3種類のセット販売。大好評で初日だけで完売となってしまいました。

(2日目に行ったので買えませんでした 残念!)


また、3種の新米による「おむずび3種食べ比べセット」も販売され、初日だけで183セットが販売され好評でした。
親子で訪れていた家族は、「今日はお米を目的に久しぶりに来たけど、やはりここのお米はおいしい!」と大絶賛でした。
稲作、おこめに関する知識を広めるために行っている「こめこめクイズ」のコーナーでは、家族連れが挑戦しており、満点が取れず悔しがっていました。

■田んぼの生き物探検隊
9月17日(日)、とうもんの里周辺の水路の生き物観察が行われました。


この活動は、毎年7月と9月の年2回定期的に開催しているそうです。採取した生き物の名前や生態を学びました。
7月は夏休み中でもあったので、子どもたちもたくさん参加しましたが、今回はスタッフだけでの生き物探検(調査)となりました。
講師には、生き物調査の専門家 太田峰夫先生が説明をしてくれました。


まず用水路の水質検査として、水温、CODとPHを調査し、水温26℃、COD 2.0(きれいな状態)、PH 7.0(中性)。
用水路の生き物を採取して調べました。用水路の生き物は以下のとおりでした。

メダカ、ギンブナ、カワヨシノボリ、ボウズハゼ、クロベンケイガニ、矢後、ミナミヌマエビ、テナガエビなど
※毎年の調査では、ジャンボタニシ、ボラ、ウナギなどもいたそうです。
海へ続く川から取水している用水路なので、潮の干満の影響もあったり、少し塩分も含まれている水なので、淡水の生き物だけでなく、汽水でも生息する魚も観察されました。

稲穂がたわわに実っている田んぼに引き込む用水路には、メダカが多かったけれど、今回の調査では、例年より小さく親メダカが少なかったとのことで、全般的に魚類に少なかったようです。
太田先生曰く、この夏の猛暑が続いていることも影響されているようですが、昔は用水路の底に泥もありヨシが生えていましたが、いまは三面張りのコンクリートとなり、生息環境の変化も影響しているのではないかとの見解でした。また、下水道の整備などによって水がきれいになっていることも影響しているとのことでした。

■朝採り市
「農業を支えたい」地元の農業を支えたい、地元の農家と地域の人たちが繋がる場所になればとはじめたもので、毎週金・土・日に開催されます。お米や栗、ミカンをはじめ、地域の農家が収穫した採れたての野菜、掛川市周辺の加工品などが販売されています。
「朝採り市」を目的に訪れるお客さんは、朝9時の開店前から入口に並んで待っており、開店と同時に一斉に新鮮な野菜や新米などを購入して賑わっていました。

サイクリングをしながら会場に行って、イベントを取材しながら「むらサポ」のPRもしてきました!!

【NPO法人とうもんの会】 
  住 所   静岡県掛川市山崎233 田園空間博物館「とうもんの里」
 WEBサイト https://toumon-s.jp/
 Facebook  https://www.facebook.com/toumon/