12月9日(土)・10日(日)「大井川のほとりで杉玉づくり体験」活動レポート<美しく品格のある邑「地名」>

大井川鐵道の「地名」(読み:じな)駅から歩いて7分ほどの場所にある「サンゴーカントリーともしび」で行われた『大井川のほとりで杉玉づくり体験』に行ってきました!

「地名」という地域は、ふじのくに美しく品格のある邑に登録されていて、川根本町で唯一のお茶栽培に加え、ネギの露地栽培にも取り組む数少ない平坦地の広がる地域です。
地名駅の北側には、全長10mの日本一短いトンネルもあり、写真好きな方が訪れる場所でもあります!!

さて、「杉玉」って何かご存知ですか? 酒屋や酒蔵の軒先に吊るされているのを見たことがある方もいるかもしれません。

杉玉とは、杉の葉を集めてボール状にしたものを言います。日本酒の造り酒屋などの軒先に新しい杉玉を吊るし、新酒ができたことを知らせる役割をしていたり、最近では酒屋や酒蔵だけでなく、新年に軒先に縁起物として飾る人もいるそうです。

 

杉玉づくりを教えてくださるのは、サンゴーカントリーともしびのオーナー夫妻。
参加者は12名。参加者の中には近隣市だけでなく、東京や千葉など遠方からいらしている方もいて、杉玉づくりの注目度の高さがうかがえます。

参加者の自己紹介後、さっそく杉玉づくりへ。
この日使った杉は、前日にスタッフのみなさんが山で伐採してきた新鮮なもの。竹で作った芯にしっかりと射し込んでいきます。
スタッフさんのレクチャーを受けながら、参加者のみなさんは時間を忘れてもくもくと作業をし、徐々に丸い形が見えてきました。

お昼休憩をはさみ、食べ終わった人からすぐに作業に取り掛かかります。頭の中は杉玉でいっぱいなのです。

植え込みが終わると、次は刈り込みの作業。大きなはさみを使って形を揃えていきます。
形を整えて約6時間におよぶ作業終了。それぞれの思いを込めた杉玉が完成しました。

作りたての杉玉は青々としていますが、時間が経つにつれて茶色へと変化していきます。酒蔵の軒先に吊るされた杉玉が茶色に変化する様は、酒の熟成具合を知らせるひとつになっているのです。

参加者のみなさんで記念に1枚。
この日はリピーターさんも多く、「来年は杉を切る体験からやってみましょう」とスタッフの方がおっしゃっていました。

今回開催場所となったサンゴーカントリーともしびは、鵜山の七曲(うやまのななまがり)という大井川が蛇行して流れている部分に位置します。眼前に大井川を見渡すことができ、ロケーションは抜群。
農業体験などができる農家民宿で、大井川でのカヌー体験やドライフラワーアレンジ、ケーキづくりなどさまざまな体験ができます。

サンゴーカントリーともしび
〒428-0305
静岡県榛原郡川根本町地名9番地
tel.0547-56-2131

また、こちらのイベントを主催したエコティかわねは、バードウォッチングやロケットストーブづくりなど定期的にさまざまなイベントを開催しています。
http://kawanehon-eco.com/

ぜひ川根本町を訪れてはいかがでしょう。
他にも大井川鐵道のSLや川根温泉などの温泉施設、長島ダムやエメラルドグリーンの湖上にかかる夢の吊橋など見どころも遊びどころもたくさんありますよ。
地名の農家民宿には、「ともしび」のほか、2017年2月にオープンした地名駅前の古民家「いにしえの風」などもありますので、ご利用ください。