周智郡森町天方のカワセミ街道、オープンハウス訪問!
豊かな自然と歴史に「おじゃまします」
かつては塩の道、秋葉街道の宿場町として栄え、現在も当時の文化や古風な町並みが残る森町。太田川と青く繁る山々に囲まれた里は遠方から訪れる方も多く、「遠州の小京都」と呼ばれ親しまれています。
森町の天方地区では、年2回、地域に暮らす人たちのライフスタイルを模擬体験しながら、里山の恵まれた自然も満喫できる「オープンハウス」というイベントが開かれます。開催中は企画参加者の自宅やお店が開放され、来訪者が自由に地元の方と触れ合えます。「ぷらっと来て、ぶらっと見て、ふらっと寄る、ぷぶふの日」は、オープンハウスの愛称。今回、僕はそのオープンハウスを訪ねてきました!
天方の町並みを流れる太田川
天方の素材を用いた一点もの。「つむぎ工房吉筋」
つむぎ工房吉筋の吉筋きよさんは手織りの絹織物を販売しています。糸の染色には地元で採れる植物を使用。淡くやさしい色の糸は丁寧に織られ、スカーフや着物などに形を変えていきます。「試行錯誤を重ねた末の織物を見て欲しい」と、きよさんはおっしゃっていました。
手織り歴17年。つむぎ工房吉筋 吉筋きよさん
邑の魅力は県も越えて伝わる。一軒家「百姓人」
次に僕が訪れたのは、県道沿いに建つ一軒家「百姓人」です。元々は、築百年以上の歴史ある古民家。現在は8年前に東京から移住してきた早川さん夫妻が暮らしており、自家焙煎にこだわった珈琲で訪れた人をもてなしてくれます。「歴史と豊かな自然が感じられる町並みや他所からきた私たちを支え、声をかけ続けてくれた地元の方々の優しさが天方に住み続ける理由」なのだそうです。
百姓人では、トウモロコシや旬の野菜も販売しています。
また行きたい!素朴な町並みの中に魅力溢れる天方
気軽にオープンハウスに立ち寄れる「ぷぶふの日」は今年11月の開催で第6回を迎えます。今回訪れた天方の土地と人が融合したライフスタイルは、「こんな暮らしもいいな」と思わずにはいられないほど魅力的でした。
ぷぶふの日参加店のひとつ「ほっとり」でそば打ち体験をさせてもらいまし
た。そば打ち体験では平らに伸ばす前の生地を350回こねつづけます。身
体全体を使った体験のあとに食べたそばは格別の美味しさでした。
人気のあるおろしそば。手打ちならではのコシと弾力がありました。
ぷぶふの日イベント発起人の安間紀雄さんと。
体験日 平成27年8月
場所 天方(周智郡森町)
(編集協力/静岡時代)