学生ワインバー店主が、箱根西麓地区の三島野菜を堪能!

今回は、静岡県と山梨県の架け橋となることをコンセプトにワインバーを経営する大学生店主が、静岡の素晴らしい食を知るため取材へ行ってきました!

斜面に輝く三島野菜の緑と太陽
箱根山の西側に位置する三島箱根西麓地区。JR三島駅から車で箱根の急坂を登ること約20分、標高50メートル以上の斜面地に野菜畑が広がっていました。平地ではなく、斜面に広がる農村風景は珍しく、農作物ごとに異なる鮮やかな緑色のグラデーションが綺麗でした。
「この土地一帯は火山灰土と関東ローム層の赤土が混ざり合った地域。水はけと肥料もちのバランスも良いんですよ」。主に人参や大根などの根菜類を栽培している今井洋平さんは、三島野菜の美味しさの秘密はミネラル豊富な地質にあると教えてくれました。実際に今井さんの畑で採れた大根や人参は甘みがあり、美味しかったです。

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今井さんオススメの三島箱根西麓地区の野菜畑が広がる景観

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今井さんの畑で採れた人参

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「これからは直売にも力を入れていきたい」と今井さん。

タイニーシュシュでPR 若手生産者の挑戦
野菜畑を巡り驚いたのは生産者の世代層の厚さ。三島野菜をPRする「箱根西麓のうみんず」という若手生産者集団もあり、全国的にも珍しいタイニーシュシュを栽培しています。その一人である宮澤竜司さんは「変わり種だから初めは大変。最近は直売によって浸透し始めて、美味しいと言われるのが嬉しい」と満面の笑み。

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「のうみんず」の皆さんが協力して全国的にも珍しいタイニーシュシュを栽培

三島野菜がつくる美しい風景の秘密は「絆」と「減農薬」
箱根西麓地区に広がる野菜畑の風景は一人の畑ではなく生産者全員の手によって作られています。例えば無農薬で野菜を栽培すれば虫がわきます。箱根西麓地区の場合、パッチワークのように畑が隣接しているため、すぐに被害が伝染してしまうのです。
「特に決まりはないんだけど、それぞれの生産者が適切に農薬を使うこと(減農薬)で、この景色が維持されている」。ここ三島で18年、ブロッコリーやセルリーなどを栽培する高梨祥史さんが、三島野菜が織りなす魅力的な風景を教えてくれました。斜面に広がる野菜畑やそこから見える富士山、駿河湾などの景色が高梨さんのおすすめだそうです。
三島野菜とこの自慢の景観を残していくために、生産者・JA・行政のひたむきな挑戦は続きます。

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高梨さんに教えていただきながらブロッコリーを出荷状態の形に!

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三島ブランド野菜をふんだんに使った雲助カレー(おんふらんす)

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三島ブランド野菜は農家とJA、行政が協力して推進中。
日本最長の三島大吊橋ができ、三島ブランド野菜と自慢の景観を
より多くの人に知ってもらえることが邑の人たちの楽しみだそう。

 

体験日  平成27年11月
場所   三島箱根西麓地区(三島市谷田 他)
(編集協力/静岡時代)