【静岡市】徳山・清沢・笹間の神楽が参加!〝大神楽祭2019〟

10月5日に静岡浅間神社舞殿では「大神楽祭」が行われました。
今回の大神楽祭は、静岡市の井川神楽、梅ヶ島新田神楽や川根本町の梅津神楽のほかに、美しく品格のある邑に登録されている徳山、清沢、笹間の神楽が参加し、各地域に伝わる神楽を披露しました。静岡中部地方の神楽は2014(平成26)年3月に「国記録選択無形民俗文化財」となっています。普段は民俗芸能を一箇所で鑑賞できる機会はなかなかなく、とても貴重な機会となり、多くの方が見物に訪れました。

 

神楽は、祭りの場に神を招き、舞を奉納することで邪気を祓い、または豊穣を感謝する伝統芸能。安倍川、瀬戸川、大井川流域の山間部には、現在でも30ほどの神楽が伝承されています。
しかし、どの地域も高齢化により担い手は不足。そこで、このような見せ場を作ることで神楽を継続している人の活力となり、やりがいを持ってもらうということや、自分たちが守ってきた神楽は価値があることを再認識するためにこの大神楽祭が行われるようになったそう。
今年は静岡県を拠点に活動する「SPAC-静岡県舞台芸術センター」も参加し、新しい取り組みにも挑戦。「オクシズ昔ばなしシアター×神楽」として、オクシズで語り継がれる昔話をアレンジし、俳優が上演してくれました。昔からあるものを新しいアートとして世に送り出すことで、関心を持つ人を増やせるのではないかという思いは伝わったようで、多くの方が真剣に観劇されてました。

他にも「オクシズつながろうマルシェ」も行われ、きよさわ里の駅や、水見色きらく市、玉ゆらなどの出店があり、清沢レモンや玉ゆらまんなど山間部のおいしいものがたくさん集結。山間部の魅力がギュッと詰まったお祭りでした。

11月3日には井川神楽を井川神社で見ることができます。興味がある方は井川に足を運んでみてください。