【川根本町】川根ならではの商品をネットでショッピング!
川根本町の自然資源を生かした地域観光業の推進や、農業・林業・商工業などと連携して地域活性化に取り組む「一般社団法人エコティかわね」(榛原郡川根本町)。
美しく品格のある邑に登録されている「縁結びの村くのわき(榛原郡川根本町)」での農業体験や、「地名(川根本町)」での自家製小麦のパウンドケーキ作り、他にもSUP体験やカヤック体験、ダム遊び、昆虫観察など自然環境や地域資源を活用した体験型ツーリズムの企画・運営などを行っています。
2020年からは通信販売サイトも立ち上げ、家でも川根本町を楽しめる取り組みを始めました。
今回は川根本町の魅力や、ネットショップを始めたきっかけなど、エコティかわねの丸野さんにお話を伺いました。
●四季折々の自然が楽しめる場所
――まず、川根エリアの魅力とはどのようなところだと感じていますか?
川根本町の中心を流れる大井川、その周辺に住む人々の暮らしや文化、そしてそれを見守るように四季折々の姿を見せてくれる自然。川根本町は全域が南アルプスユネスコエコパークに登録されていますが、まさにその理念とする「人と自然の共生」にふさわしい地域だなと感じています。
――普段はさまざまな体験プログラムを開催されていますが、どんなことにこだわりながらプログラムを組み立てていますか?
プログラムを実施するうえで一番大切な「想い」の部分ですが、これは私達事務局が決めているのではなく、プログラムを企画する会員さん一人一人の想いを大事にしています。
当法人には60名近い会員さんがいて、プログラムの企画を行うのはこの会員さん達。鳥好きだったり、昆虫好きだったり、ヨガや染めなど得意分野を持っていたり…町の自然の良さを感じてもらうためのツールを持っている方たちです。その方たちの想いを大事にしつつ、参加者の方には川根のフィールド・ガイドの人柄も含めた魅力が伝わるプログラムになるように工夫しています。
●おうちで体験する川根本町
――2020年からはエコティかわねのwebサイト内でネット販売が始まりました。始めたきっかけは何だったのでしょう。
やはり新型コロナウイルス感染症の影響で、現在と同じように全てのプログラムの中止を決定した期間がこの時期でした(2020年4月~7月末までの全てのプログラムを中止しました)。
現地に足を運んでもらっての体験が出来なかった期間は、ちょうどステイホームという言葉が頻繁に聞かれる時期でもありました。おうちで過ごす方が川根の自然を同じように楽しんでもらうにはどうしたら良いか考え、体験キットなどを用意し、ネット販売を開始しました。
――販売するものはどのように選ばれていますか?
商品は全て会員さんから出品していただいています。最初は通販サイトを立ち上げるうえで相談に乗ってもらっていた、当法人の理事でもある栁原さんの羊毛フェルトキットからスタートしました。「おうちで川根の自然を体験する」を念頭に置いたときに、キットとして作りやすく、販売しやすい商品だったのが理由です。
それから川根らしい商品のラインナップとして、インテリア茶箱は会員さんの中からお声がけしました。
――インテリア茶箱や羊毛フェルトは普段ワークショップでも作られていますね。茶箱はお茶の産地としても有名な川根本町ならではの商品だと思います。
やはり「川根本町ならでは」の部分を大事にして、出品者の方とも話をしながら販売しています。
最近の商品では「川根本町の野鳥」という本を作りました。こちらは鳥好きの会員さんが約40年追い続けてきた鳥の写真や、その時々のエピソードをつづった写真集です。
町民の方に「私たちが住んでいる町にはこんな鳥がいるんだよ!」とお知らせするきっかけになりますし、町外の方にも身近な鳥に親しむきっかけになってもらえたらいいなと思って制作しました。鳥を追い続けてきた著者の集大成ともいえる、形として残るものが出来たことにも大きな意味があったと思っています。
●これからもラインナップを増やしていきたい
――スタートして1年以上が経過していますが、認知度や購入者からの反応はいかがですか?
認知度はまだまだですね。というのも少人数体制の事務局で、通常業務に加えて通販サイトを運営しているため、告知やラインナップの充実にまだまだ力を入れられていないのが現状です。
購入者様の感想は主に通販サイトに寄せていただいています。こちらの想いを汲み取ったコメントをいただくことが多く、毎回とても嬉しく思っています。
――購入申し込みは全国各地からあるのでしょうか?
告知は静岡新聞や、K-mix等のラジオで紹介いただくことが多いため、主に県内の購入者様が多いです。
――今後通販はどのような展開をしていく予定ですか?
「川根本町の野鳥」の本に続いて、今後は「川根本町の山」や「川根本町の昆虫」など、本をシリーズで作れると面白いかなあと思っています。現在ちょうど緊急事態宣言中で、やはり現地での自然体験プログラムが全てストップしてしまっている状況です。だからこそ、出来ることにどんどん取り組んでいきたいなと思っています。
〜ありがとうございました。
なかなか出かけられない昨今ですが、実際に足を運べなくても地域を知るきっかけになるのはとても良い取り組みです。今後も新たな商品が並ぶかと思いますので、随時チェックをしてみてください。