【浜松市南区恩地町】10周年を迎えた「みどり朝市」レポート(美しく品格のある邑)

美しく品格のある邑に登録されている、浜松市南区恩地町の〝地域いきいき共生!恩地町環境みどり会〟。

この〝地域いきいき共生!恩地町環境みどり会〟が主催の、毎月第3日曜日に行われる〝みどり朝市〟。地域で採れた野菜や手作り品が並び、毎回多くの地域住民が訪れています。

 
↑こちらが朝市の会場です

9月16日に行われた〝みどり朝市〟は、10周年120回となる節目の日。

よく晴れたこの日。取材のため、静岡の中部地域から電車とバスを乗り継いで会場に向かいます。バス停を降り、朝市が行われる恩地町公会堂までの道のりをテクテクと歩いていると、すれ違う人が挨拶をしてくれました。その声をかけてくれるみなさんが老若男女問わずで驚いたのですが、人と人とのつながりを大切にしている地域なんだと感じた部分ではあります。


↑オープン前から集まる地域のみなさん

あたたかい気持ちのまま恩地町公会堂に到着。オープン10分前でしたが、すでにオープン待ちをしている方も! 最初に恩地町環境みどり会の見野閏一郎さんの挨拶があり、いよいよ開場。

 
↑この日は、周年記念ということもあり、来場者には地産のさつまいもがプレゼントされました

冬瓜、ゴーヤ、ぶどう、かぼちゃなど、この地で採れた農産物を中心に、地域の方が作ったクッキーや地元産のさつまいもを使った大学芋、地元産の無農薬の梅で作った梅干しなどが販売され、多くの人で賑わっています。


↑新鮮な品をお手頃価格で購入できます。大きな冬瓜は100円、たっぷり入ったぶどうは1パック400円!

ちょうど収穫物が少ない時期ではあるそうですが、お手頃な価格で販売されたさまざまな野菜は、またたく間にお客様の手に渡り、9時にオープンして15分ほどでほぼ完売となりました。


↑空き缶で作られた風車。こちらはご自由にお持ちくださいの品です

10周年を迎えたみどり朝市ですが、この10年の間には農家をやめてしまった人たちもいて、出品者がだいぶ減ってしまいました。また若い人たちがいないので、出品者の平均年齢は年々上がっていると言います。それでも、10年間毎回出品しているという方もいらっしゃいました。その方は、もともとは稲作農家でしたが、やめてしまうみなさんの田畑を引き受けて農産物を作っているそうです。
このように多くの人達の協力があって、ここまで続けることができました。

みどり朝市は、新鮮なお野菜を購入できるという以外にも、出品者から直接購入できるため品物に信頼がおけたり、地域住民の交流と親交の場であったりするのも魅力です。

 
↑手作りの品がたくさん並びます。ジュースやお茶を無料でふるまってくれるブースもあり、暑い日だったのでとてもありがたかったです

また、恩地町環境みどり会の活動は、朝市の開催以外に耕作放棄地にひまわりや菜の花の栽培などを行い、この地域は四季折々の花が咲くようになりました。他にも遊休農地や遊休畑を活用し、さつまいもやじゃがいも、そば等の栽培・収穫体験を地域の子供達と行い、畑の再生だけでなく、食育の場としても一役買っています。

恩地町環境みどり会は、世代や立場を越え、地域一丸となって共同活動を行なっています。


↑朝市までの道すがら、環境みどり会のみなさんが育てているお花がキレイに咲いていました

 


↑一角にはお隣の南区本郷町からやってきた3体のかかしが会場を盛り上げます


↑地域いきいき共生!恩地町環境みどり会のみなさん。取材にご協力いただき、ありがとうございました