【浜松市北区】NPO法人ひずるしい鎮玉 ~子育て中の女性(ママさん)の活躍の場と企業との連携による商品開発~

【浜松市北区】NPO法人ひずるしい鎮玉 ~子育て中の女性(ママさん)の活躍の場と企業との連携による商品開発~
企業・団体名
㈱大王製作所
達成内容
商品開発
農村名
ひずるしい鎮玉
達成内容
商品開発

相談のきっかけ

むらマッチを見た㈱大王製作所からのアプローチ

連携・協働内容

こんにちは!むらサポサポーター@西部です。今回は4月にオープンした「鎮cafe」(しずカフェ)さんにお邪魔して、NPO法人ひずるしい鎮玉さんの活動について取材をしてきました。

ひずるしい鎮玉の事務局長をされています、廣瀬さん(写真右)よりお話を伺いました。

【テーマ】子育て中の女性(ママさん)の活躍の場と企業との連携による商品開発

2013年にNPO法人ひずるしい鎮玉を設立。この地域は、ホタル生息地、久留女木の棚田に代表される里山の環境、国重要指定文化財の鈴木家住宅、的場・梅平・日比平の辻堂などの歴史的建造物も数多く残されています。また、新東名高速道路と三遠南信道路の整備によって、交通の要衝の地ともなり、魅力がたくさんある地域です。しかし、幼稚園・小学校の統合や高齢者だけの世帯が増加するなど少子高齢化が急速に進み、人口はこの10年間で25%減、0~14歳の子どもは38.5%減と深刻な問題となっています。また、耕作放棄地の増加などによる農地や山林の荒廃も懸念されています。

今までこの地域の事を知ってもらおう、魅力を伝えていこうと「田んぼオーナー制度」や「鮎の友釣り体験」「鎮玉ウォーク」など関係人口を増やす取り組みに力を入れてきましたが、定住人口が減少している現実もあり、この地域から子育て世代の流出を防ぐとともに、移住者を増やしていかなくてはと思い、新たな事業にも取り組むようになりました。今回はそちらの取り組みを含めていくつか紹介させていただきます。

 

①しずたまの森の「鎮cafe~shizu cafe~」の運営

フルタイムでは働けない子育て世代が短い時間で気軽に働ける雇用の場の創出と、ほっと息つくことのできる場所の提供は出来ないだろうかと考え、以前は外国人向けゲストハウスとして使っていた建物をリノベーションして、2023年4月に鎮cafeをオープンしました。お料理担当の田光さんは、ご家族で引佐へ移住し地域の一員にもなりました(写真中央)雑穀と季節野菜をたっぷりと使ったカラダとココロに優しい、しずたまランチセットや季節のスイーツ、鎮玉で採れたクロモジを使ったお茶などがいただけます。野菜は自然農に近い不耕起栽培をしている磐田市の宮ファームさんや、長野県産の無農薬の雑穀、浜松市三方原の自然栽培野菜イトウファームさんなど人や環境に優しく丁寧に栽培されたものを使用しています。遠方からのお客さんもご来店いただいております。現在スタッフは子育て世代の女性が7名ほど働いており、この土地を気に入り、移住された方もいらっしゃいます。 

この日のランチメニューは「タカキビとナスの発酵カレー」秋ナスがたっぷりでスパイスが効いていて、この時期ぴったりのメニューでした。他にも、タカキビのベトナム風揚げ春巻き(すごく美味しかった♡)ゴーヤの佃煮、卵のターメリック塩麹漬けなどなど季節のお野菜を使った多国籍な美味しいランチでした。

スイーツは「イチジクのタルト」とクロモジ茶をいただきました。タルトは、イチジクの自然な甘みで優しい味でした。クロモジ茶は初めていただきましたが、ハーブのような味わいでとても飲みやすかったです。

営業日:木・金・土 ランチ11:00~13:30 カフェタイム13:30~16:00(L.O.15:30)

   

   

   

    

      

       

 

 

②しずたま共育堂(放課後子供教室)の運営

2022年4月より浜松市教育委員会の委託を受け、地域内唯一の学校である引佐北部小中学校内で放課後に小学生をお預かりする放課後子供教室「しずたま共育堂」を開設し、運営業務を行っています。子どもを安心して預けられる場所を置くことで、子育て世代に優しい環境を整え、移住者の増加に繋がればと考えています。

  

③地域の学校との関り

地元の引佐北部小中学校には「ふるさと科」という授業があります。このふるさと科の一環でひずるしい鎮玉が造成したビオトープで生き物探しをしながら、水辺の生き物について学ぶ授業を受け入れています。また、引佐北部小中学生の生徒が運営する「模擬会社きりやま」と連携して商品開発や商品づくりなども行っております。現在鎮cafeでは共同開発した調味料「シイちゃんSalt」(シイタケ入りソルト)が販売中です。

  

 

④むらマッチ 大王製作所との特産品販売

ギフト製造販売「大王製作所」さんと協力して鎮玉の特産品の開発に取り組んでいます。雑穀を使った商品化を検討中。遠州信用金庫さんもこの取り組みに協力をしてくれることになり、今後はクラウドファンディングでの費用調達をしていくなど、年度内の商品完成を目指しています。

 

⑤商品開発・販売

鎮玉の森や地域の山で採れたハーブを使い、お茶や入浴ハーブを開発し販売しています。

  • 鎮玉ハーブ…(クロモジ茶、ヨモギ茶、ヨモギブレンド茶)ティバッグとして販売中         ※写真はクロモジの葉と収穫の様子
  • しずたまの湯…鎮玉産よもぎ100%。浴槽にいれて至福のバスタイム。
  • しずたまの雫…鎮玉産よもぎとびわの葉100% しっとりすべすべ温まります。

  

 

 

鎮玉の魅力を発信し、鎮玉の未来を考える。今後も「ひずるしい鎮玉」さんの取り組みを伝えていきたいと思います。

  

NPO法人ひずるしい鎮玉の廣瀬さんには、10月17日(火)むらづくり研修会@西部において「むらマッチ」の活動事例を紹介してもらう予定です。こちらのご参加も宜しくお願いします。

 

特定非営利活動法人ひずるしい鎮玉

431-2533 静岡県浜松市北区引佐町四方浄30-12

HP: NPO法人ひずるしい鎮玉|浜松市北区引佐町 (shizutama.jp)