沼津西浦 <美しく品格のある邑 寿太郎みかんのふるさと 西浦>

 ふじのくに美しく品格のある邑 <寿太郎みかんのふるさと西浦>では、極早生みかんの出荷時期を迎えています。出荷前に必要な「摘果」作業を地域の子どもたちが体験するということで伺ってみました。

子どもたちは、今年度この地域でスタートした「こどもローカルマガジンプロジェクト(*)COLOMAGA 沼津・内浦西浦版」ののメンバーです。この日は5人の子どもたちが西浦の「東山みかん園」さんにお邪魔していました。

 

      まずは東山みかん園の若き後継者、山田貴久さんから説明を受けます。みかんの品種のこと、品種による時期の違い、摘果は3回行うがそれぞれに目的が違うことなどなど。知っているようで知らないことに子どもたちも一所懸命メモをとっています。

そしてお話しの後は、いざ畑へ!移動して「摘果」を実際にやってみました。

 

東山みかん園さんの畑は、太陽降り注ぐ斜面で、眼下には駿河湾とコンディションがよければその向こうに富士山が望めるという最高のロケーション!山田さんご自身も「この山の自慢はこの景色!」と仰っていました。

 

 「皮が日焼けしちゃってるやつとか、大きな傷がついてるのをとるんだよ。ついついあれもこれも採りたくなるけど、商品にならないやつってことだから残念なキモチで採ってね」という言葉に納得。しかし大人でも素人が見分けるのはムズカシイ!こどもたち、1つずつ「これ日焼けしてる?」「この傷は?」と聞きながら摘んでいきました。段々楽しくなってきたようで、にぎやかになっていきます。「商品になるのは採っちゃだめだよ~」と山田さんから声が飛んできます。

実ったたくさんのみかんに1つ1つ手作業で袋掛けがされ、白いマルチシートが敷き詰められている様子に、農家さんのご苦労が垣間見えます。子どもたちも感じたかな?

Q&Aタイムでは「どんな作業が楽しいですか?」「いつ頃から(山田さんが何歳ごろから)この仕事をしていますか?」など次々に元気な質問が飛び出ていました。

そして今回はもう1つの企画が。

「COLOMAGA沼津 内浦西浦」制作スタッフの1人、元地域おこし協力隊で現在内浦でバーを営んでいる“とらちゃん”こと石津太雅さんによる、「摘果みかんを使ったオリジナルカクテルづくり体験!」(もちろんノンアルコールです)

摘んだばかりのみかんは、切った瞬間から爽やかな香りが立ちこめます。絞って、お砂糖と炭酸を注いだだけのシンプルなカクテルは、この季節にぴったりのフルーティーで爽やかな味でした!子どもたちはシェーカーの使い方も教えてもらって大盛り上がり!他のシロップやハーブも使って、自分達オリジナルのカクテルを作っていました。

「COLOMAGA沼津 内浦西浦」では、他にも、鯵の出荷量日本一を誇る漁業の歴史や、ダイビングや飲食店などの観光業等、地域の産業や歴史、カッコイイ大人たちを取材に行っています。この活動を通して、子どもたちが何を伝えたいと思うのか?発行は来年1月頃の予定だそうです。どんな冊子になるかお楽しみに!

*こどもローカルマガジンプロジェクトCOLOMAGA(コロマガ)とは。

8年前に、伊豆市で、【KURURA】(くるら)という冊子を創る活動として始まりました。

「デザインの持つ発信力を子どもたちに伝えたい」として始まり、この活動を通して、こどもたちが自分の住む地域に愛着を持ち始め「大人になっても住み続けたい」という意識の変化が生まれる活動ということがわかってきました。

「COLOMAGA沼津 内浦西浦」は今年度、静岡県の「地域・企業等連携型農村再生デザイン事業」として採択されています。

COLOMAGAについて HP https://www.hirasawa-mc.com/colomaga

KURURAについて HP  https://www.izukurura.com/

極早生みかんの出荷(西浦)むらサポ

https://www.shizuoka-murasapo.net/info/mikanjyutaro/