【沼津市】天下の奇祭「大瀬(おせ)まつり」に行ってきました!

こんにちは!農山村サポーターむらサポです!

沼津市西浦で毎年4月4日に開催される「大瀬まつり」は、駿河湾の漁民の信仰を一身に集める大瀬神社の例祭です。 この祭りの最大の見どころは、長襦袢をまとい、顔を白塗りにした青年達が、華やかに飾り付けられた漁船の上で繰り広げる「勇み踊り」。女装した青年達が「勇み踊り」を「チャンチャラオカシ」のお囃子に合わせて賑やかに踊るところから、「天下の奇祭」とも称されています。踊り船が岸壁に到着すると、青年達は大漁と航海の安全を願って大瀬神社に参拝します。

私たちが踊り船の出港を見るために訪れたのは、沼津市西浦久連(くづら)。こちらでは「久連勇み踊り保存会」の皆さんが毎年踊り船を出しています。当日はあいにくの寒さでしたが、港には地域の方々も集まり大賑わい!地域で大切にされている行事なんだなぁと実感しました。
昔は駿河湾に面している漁船が、遠くは蒲原・由比、近くは静浦・内浦・西浦等多くの地区からひしめき合うほど出ていた踊り船。最近は若者が減り踊り船も少なくなったと聞きました。久連では、祭りのために帰省した若者や周辺地区の若者が集まって、何か月も前から踊りの練習をします。昔は女性が船に乗れなかったので、海の神様に喜んでもらうため男性が女装して踊ったのが始まりだそうです。船に乗るのは主に地元の若者・高校生・小学生で、中学生は恥ずかしいお年頃だからあまり乗りたがらないんだとか!

踊り船の出港を見届けた後は、車で大瀬へ。海沿いの道を走りながら、船を抜かし抜かされ辿り着いた先には、他の踊り船も到着していました。


大瀬神社の周辺では、飛龍高校「和太鼓部」、市立沼津高校「バトン部」・中等部「バトン部」の演舞、とん汁やひもの販売等もあり、お祭りムード一色。

「踊りに使う扇子を頂くと縁起がいい」との情報を入手し、女装した青年のどなたかにお願いしようと心に決めていたのですが、タイミングがつかめず断念。それでも、縁起のいい船を拝んで、縁起のいい踊りを見て、楽しそうに笑っている皆さんのおかげで、とても幸せな時間となりました。

〈ふじのくに美しく品格のある邑「寿太郎(じゅたろう)みかんのふるさと 西浦(にしうら)」〉沼津市
沼津市街地方面から、西浦の県道17号線沿いを走れば右には優しく穏やかな駿河湾が広がっています。天気の良い日は海の向こうに富士山が眺められます。左には、段々畑に黄色い寿太郎みかんのオレンジ色の水玉が見えます。甘みと酸味のバランスに優れた濃厚な味わいのミカンとして知られる寿太郎みかん。昭和50年に山田寿太郎さんが青島温州ミカンの枝変わりを発見し、その原木は今も大切に保存されています。